ベテラン会計士のブログ
コンサルティング業務
「コンサルタント」と聞くと、「何だか胡散臭い」って思う人が多いかもしれません。
会計・税務を中心としたコンサルティングを業としている会計士である我々からすると、非常に残念な話なのですが、なぜこのように思われてしまうのか、も含め、「コンサルティング」って何なのだろうということを以下、考えていきたいと思います。
「コンサルティング業務」とは、一言で言えば、「安心」を売ってるのだと思います。お客様の相談内容に対して100%以上の提案をする、それが信頼につながっていく、この連鎖が重要なのだと。
ただ、問題なのは、お客様が「誰にお願いするか?をどうやって判断するか?」です。この人が最高の提案をしてくれるのかは、実際は頼んでみなければわからないですからね。
以上まとめると、重要なのは、「地道な努力」「信頼」「ブランド力」の3つだと考えています。
最初の突破口は、やはり根気強く、自分という人間を分かってもらう努力をすること、結果仕事をお願いされたら、お客様に最高の満足感を与える答えを出すこと、そうし続けることで、信頼が広がり、ブランド力がついてくる、そう思っています。
事業会社の管理部門にいた当時、様々な企業から提案を受けました。その多くが提案する会社の施策ありきで、お願いする側の意図とずれた提案がほんとに多かったですね・・・。まあ、提案側の事情もあったのでしょうが、受ける側からすると、ほんとに時間の無駄でした(^^;。
また、相手先の営業マンがいかにも出来そうなこと言って、蓋を開けたら「あれ?」ってなことも結構ありましたねぇ・・・この場合は、時間とお金を無駄にしました(^^;。
お客様の立場に立ち、「お客様の相談内容の真意はどこにあるのか?」を迅速に受け止め、「最高の提案は何なのか?」を知力を結集して考え抜く、この両輪を絶対に忘れなければ、「この人は胡散臭いイメージのコンサルタントではない、頼んでよかった」と思っていただけると信じ、日々研鑽です(営業とスキル、分かっていてもこの両立は難しいですね・・・だからこそ、やりがいもあるわけですがっ)。
私は、お願いする側される側の両方の立場を経験したので、このことを強みに両方の気持ちを忘れずにいたいと思っています。
詐欺まがいの自称コンサルタントは当然として、おそらく最高の提案ができそうな空気を出しておいて、実際頼むと満足できない結果しか出せないコンサルタントが、「胡散臭い」イメージを作っているのでしょうね・・・。