でんた丸ブログ

暗号資産(仮想通貨)

2024年1月にSEC(米証券取引委員会)が、代表的な暗号資産であるビットコインの現物に投資するETFを承認すると、このビットコイン現物ETFに、機関投資家(ヘッジファンド、投資銀行、長期運用を基本とする米国の年金基金)の投資マネーが流れ込み、ビットコインの価格が急上昇しました。その後12月4日に、暗号資産の推進派で、金融規制の緩和論者であるポール・アトキンス氏が、トランプ次期米大統領からSECの次期委員長に指名されると、ビットコインの価格が初めて10万ドルの大台を超えました。

昨年末比で約2.5倍の価格上昇をしているビットコインですが、暗号資産には次のような長所と短所があります。

【長所】

・発行総量に上限がある(埋蔵量に限りがある金に似ている)。

・無国籍で特定の発行体による信用リスクがない。

→インフレ耐性がある価値保存の手段となる。

【短所】

・裏付けがないため、投機的な需給で価格が動く要素が強く、短期的な価格変動が大きい。

・ブロックチェーンが暗号資産の基盤技術となるところ、暗号資産の採掘時に計算能力の高いコンピュータを稼働させるために膨大な電力を必要とし、SDGsの精神に反する。

次回は暗号資産に関する課税ルールを取り上げます。

サンタクロース

本日はクリスマスです。クリスマスといえばサンタクロースですが、今回はサンタクロースのように白い髭を生やした長身の経済学者 宇沢弘文(1928年~2014年)について紹介します。

宇沢弘文は高校時代にラグビー部に入り、大学では数学を学び、その後、経済学の本場である米国に渡り経済学者になりました。植田日銀総裁の師匠にあたる人で、ノーベル賞級の論文を米国で書き上げた後、日本に戻り東大、新潟大、中央大で研究を続けました。新潟大に在籍していた間には『経済解析』という本を上梓しました。

宇沢弘文は1968年に日本に戻ってから、日本の輝かしい経済成長の裏側で起こっている、交通戦争(自動車事故による死者数が増加し、1959年には交通事故死者数が1万人を超えました。)や水俣病をはじめとした公害問題に心を痛め、これらの問題を起こさないような人間らしい経済のあり方を模索しました。現在のサステナビリティにつながる考え方です。また、人間らしい経済のあり方を幅広い視点から考察する中で、教育のあるべき姿の提言までしていました。

宇沢弘文は、人類に多くの知のプレゼントをしたサンタクロースといえるでしょう。


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